★なぜできたの?
2017年の春、神戸・徳島・京都精華の3大学が、それぞれの強みを活かして何かやろうじゃないかという話が持ち上がり、教員と学生を巻き込んだ複数のプロジェクトがスタートしました。
そんなプロジェクトのひとつに、「学生が学生向けにオススメスポットを紹介するアプリを作る」というものがありました。そのプレゼンを聞きながら、私(すがや)は、ちょっとした違和感を覚えました。
それは、「自分が本当に好きなお店や場所は、秘密にしときたいんじゃないの? あるいは、特定の人とだけ行きたいんじゃないの?」ということでした。
たとえば飲食店にしても、家族とだけ、恋人とだけ、親しい友人とだけ、大事な得意先の人だけ……といった具合に、一緒に行きたい相手、紹介したい相手によって、異なるはずです。
京都に多い「一見さんお断り」の店も、こんな需要によって支えられているのではないでしょうか。
高級なお店ばかりでなく、新宿ゴールデン街のように、誰かに連れていってもらうのでないと入りにくい店が集まっているところもあります。
ちょっと入りにくそうな店でも、信頼できる友人・知人が推奨してくれる店だったら、安心して入ることができそうです。
そんな店を紹介してくれるアプリがあったら便利じゃないか……と思いつき、その場でメモにまとめてメンバーに見せたら、「それ、やりましょう!」ということになってしまいました。
まさにヒョウタンから駒みたいな状態で、マンガ家&京都精華大学マンガ学部教員の私(すがやみつる)が企画の内容と遷移画面のデザインを担当。アプリのプログラミングとコーディングは徳島大学学生の澁谷光利くん、UIデザインは京都精華大学デザイン学部の藤本璃旺君が担当して作り上げた教員・学生混成チームの作品です。
今回は時間が足りなかったので、アプリのコーディングやUIデザインに関しては、これらを得意とする学生さんに頼りましたが、「次は自分で全部つくってみたい!」と思っています。いま67歳ですが、つい先日、82歳でiPhoneアプリを作っている若宮正子さんにお会いしたばかりで、負けちゃいられないという思いを強くしているところです。
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